RPGツクールMV お試しゲー『そんな装備で大丈夫か』
ダウンロードはこちら→ Dropbox - Sonna_Soubi.zip
RPGツクールの新作『RPGツクールMV』がSteam上で(RPG Maker MVとして)発売になったのでしばらく触っていた。
ただし英語版のみ。まだ日本語版は発売となっていない。
ちょっと買うのを早まったかなと思ったがまあ面白そうだったし……。
ツクールの基本はマップをチップの組み合わせで描いて、その上にイベントを貼り付けるという流れ。
チップの組み合わせでマップを描くというのは、スクショの左上らへんにある画像を選択して右側のマップにポチポチと置いていく作業で、イメージはしやすいだろう。
で、イベントを貼り付けるとこういうふうにスクリプトを書ける。
見ての通り、英語版とはいえ文字入力などには日本語を使えるので、ちょっと面倒なだけで問題はあまりないと思う。
で、スクリプトはクリックでコマンド一覧を呼び出し、クリックでその中から「テキスト表示」を選び、出てきたダイアログボックスにテキストを入力……、というような流れで行う。
「変数」「条件分岐」を使えばかなり複雑な動作も可能。
そこまではツクール全般の特徴だが、今回のMVの特徴としては以下のような点がある。
- マルチデバイス対応
- RTP(ランタイムパッケージ:プレイヤーが事前にダウンロードしておく汎用の素材)を撤廃
- JavaScriptで動作するようになった(ユーザーの作ったプラグインも導入可能)
マルチデバイス対応は大きなトピックだった。Win,Mac,iOS,Androidなどで動くようにできる(けっこう面倒くさそう)ということでアマチュア製作者の増加も見込めるかも。
他にマルチデバイス対応したゲームエンジンとしてはUnityが有名だが、Unityよりハードルは低いと思われる。なんたって素材がいっぱい入ってるし。
素材がいっぱい入っていることに関連して、RTPが撤廃された。これはプレイヤーに事前準備をさせなくとも、そのゲーム実行ファイルのみで動作できるという利点がある。iOSなどでRTPっぽいことを実現するのが難しいという面もあったろう。
副作用として、ゲームフォルダがでかくなる。最初から多くのファイルが入っている都合上、整理しないと配布できたもんじゃない。その整理が面倒くさい(使っている素材を管理する機能が貧弱。このへんはバージョンアップなりユーザーの作ったスクリプトなりが待たれる)。普通に書き出すと400MBくらいになる。けっこうな欠点だと思う。
JavaScriptの件は、以前のツクールはRubyでスクリプトを書いてユーザー間で交換したりできたのだが、これもマルチデバイス化にともなってJSにしたものと思われる。「スクリプトを書いてユーザー間で交換」自体は前と同じくできるし、JSのほうが馴染みがある人も多いだろうからいいのだが、ヘルプにあまり仕様が書かれていないようでその点では難しくなった。
で、お試しゲーを作った。お試しなのであまり詰めていないのだが、超短編RPG。
タイトルは「そんな装備で大丈夫か」。大丈夫だ、問題ない。
概要としては、勇者一行が魔王を倒しに7連戦を戦うというもので、連戦以外にイベントはほとんど無い。
数少ないイベントはすべて連戦前にある「宿場町フモット」に集中し、武器屋、防具屋、酒場、道具屋、教会がある。
7連戦は普通にやるとちょっと厳しいので、フモットでの準備行動が重要となる、はず。
武器屋は一番手間をかけて作ったところで、1000G(初期所持金7500G)払うとランダムで武器をくれる。武器には普通のランクとちょっとレアなランクがあり、装備可能キャラの兼ね合いなどもある。
酒場は料理を提供しており、食べるとレベルが上がる。製作者本人も有効利用できてないが案外すごい可能性もある。
道具屋は回復アイテムを買え、また所持したアイテムを売れる。武器屋でダブった大剣をここで売ってまた武器屋、とか楽しくね?
教会では寄付金を寄贈してくれる。忘れずに話しかけよう。
7連戦は自分でやった限りでは、けっこう回復がキーになる。敵の攻撃は痛いので戦闘と戦闘の間に回復するのだ。
ラストは魔王との決戦になるが、魔王のみはターンごとに行動が決められているので先読みが可能。5ターンごとに痛い攻撃が来るので諦めて死んで、ボラゴンドールで復活させよう。
というわけで「そんな装備で大丈夫か」、ぜひプレイしてみてください。感想もいただけるとありがたいです。ここのコメント欄とかツイッター(@mi_ki_ri)にどぞ。
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