オレオレ変則チューニングを思いつく時の思いつく方法

あらまし

ついさっき、6弦からEADGB♭Dという変則チューニングでの曲(というかスケッチ)をSoundCloudにアップした。

soundcloud.com

このチューニングはたぶん珍しいと思うが、それを導き出す発想としては単純なので、

この発想法を応用すればへんてこなチューニングをたくさん作れるのでは? と思ったので記事にすることに。

発想法

例えば、キーがAだとする(さきほどの曲の場合B♭だった)。

その場合、3弦〜6弦はいつもどおりの押さえ方で演奏し、1弦と2弦だけキー(A)に合わせたチューニングに変える。

EADGBE

EADGAE

すると今までの演奏のフィーリングを保ったまま、開放弦の不思議な響きを得ることができる。

マイナーでもいける。キーがBmだとする。

3弦〜6弦はいつもどおりの押さえ方で演奏し、1弦と2弦だけBmに合わせたチューニングに変える。

EADGBE

EADGBD

これで、12音かけるメジャーとマイナーで24種類のキーに対応できてしまう。

それと同時に、最低でも24種類(マイナーチェンジ版も考えられる)の変則チューニングを操れる。すごい!

もうちょっと詳しく解説

欠点

よく使われる変則チューニングというものがあり、オープンD, オープンG, DADGADなどがそれだ。

そういうのはリフやソロ弾きまでもカバーしているが、このオレオレ変則チューニングメソッドはコード弾きしかカバーしない。

正確には低音〜3弦までは普段の調子でいいのだが、1弦、2弦を弾くことになったとたんメタメタになるのは目に見えている。

つまり使える音域が狭いと考えても良いだろう。高い音域は(訓練しなければ)弾けない。

長所

長所は響きだ。オアシスがよく1弦と2弦を固定して他の弦でコード進行を作るということをしているが、それと似た技が簡単にできる。

それ以外の長所は特にない。うまく工夫すればギターで出しにくい音程(半音や全音)を取り入れたリフができるかもしれない。

よもやま

個人的には、ギターのバッキングの場合2弦はともかく1弦はあまり使いどころが無い気がしていたので、1〜2弦を有効利用できるこのオレオレ変則チューニングメソッドはなかなかいいかなと思う。

伴奏では高音まで出るとメロディの邪魔になったりするのだ。

オレオレ変則チューニングメソッドの場合、1弦と2弦は解放弦で鳴らすのでちょっと低い音域で鳴ってくれるのでメロディの邪魔になりにくい。気がする。