固有名詞=ジャンルになったタイトルはつよい
タイトル:ジャンル現象の発見
「牧場物語」ってタイトルはもう牧場物語というジャンルになってるよなあと思ってたら、
そういえばそういうタイトル=ジャンルなタイトルは他にもありそうなことに気がついた。
例えば「ポケモン」はRPGというよりはもう「ジャンル:ポケモン」であると言えないだろうか。
タイトル:ジャンル現象の広がり
目線を変えてみると、「カイジ」はもう「ジャンル:カイジ」だし「精霊の守り人」は「ジャンル:精霊の守り人」のような気がする。
そして気づくのだがそういうタイトル=ジャンルなタイトルと近いポジションにいながら、
完全にはそのジャンルを寡占していない作品もある。
「ジョジョの奇妙な冒険」は「ジャンル:ジョジョ」のようでもあるが、どちらかと言えば「ジャンル:バトル漫画」のような気がする。
「乙嫁語り」は「ジャンル:森薫」であるようにも見えるが、「ジャンル:ハルタ漫画」のような気がする。
「ファイアーエムブレム」「タクティクスオウガ」はそれぞれSRPGにおける一大派閥を形成していて
もうちょっとで「ジャンル:FE」「ジャンル:TO」になりそうでなってない。
と思う。
たぶんファイアーエムブレムが無かったらタクティクスオウガは「ジャンル:TO」になってた気がする。
(ファイアーエムブレムが無かったらまず伝説のオウガバトルが無いだろうけど)
タイトル:ジャンル現象の条件
つまりまとめると、
あるタイトルが「ジャンル:そのタイトル」になるためには、
- コンテンツが巨大であること
- 他のコンテンツからやや離れていること
の2つが必要なのかもしれない。
FE, TOは巨大さには問題ないが、近いポジションにもう一つ巨大なコンテンツがあったので「ジャンル:タイトル」になれなかったのだ!
これを表すうまい例えが無いかなあと思って、とりあえず色で例えるけれど、
赤背景に緑はスゴイ目立つ。
黄色背景にオレンジは比較して目立たない。
ここで、背景色=周囲のコンテンツ、前景色=そのコンテンツ、色相=「カラー」、彩度=作家性、みたいな。
タイトル:ジャンル現象の効果
で、「ジャンル:タイトル」になった作品は「他作品に読者を食われる」可能性がかなり低いので、長続きする。
大人気にはならないかもしれないが、生き延び愛され続ける。
ある意味コンテンツの理想像かもしれない。