「音楽について知る」というゲームは絶妙なレベルバランスでログインボーナス充実
おもひで
中学生から高校生くらいのころ、自分は洋楽を聞き始めていた。
そのころは集められる情報が少なかったので、有名どころを聴いた。
ジョジョはすでに好きだったので、アナザーワン・バイツァ・ダストをどこかで聞きかじった(当時YouTubeはまだ無かったか、有名になってなかった)経験があり、
クイーンのグレイテスト・ヒッツの1を買った。
ビートルズでは誰かがラバー・ソウル期が好きだと言っていたので、影響でラバー・ソウルを買った。
そして歌番組で「素顔のままで」を聴いたことがあり、ビリー・ジョエルのストレンジャーを買った。
洋楽ではこの3枚が最初期のコレクションである。
邦楽の方では、情報は洋楽よりは多かったので選択する余裕があった。
カウントダウンTVから好みであろう楽曲をリサーチし、山崎まさよしと槇原敬之を買った。
山崎まさよしは「プラスチック・ソウル」というシングル、槇原敬之は「桃」というシングルだった。
全盤ヘビロテな時期だった
買ったCDはどれも大切に聴いた記憶がある。
一枚にかける熱量を比べれば、今よりもよっぽど「聴き込んで」いた。
しかしながら、全然「聴き込めていなかった」ことも認めなければいけない。
音楽耳
音楽を理解するのに理論が必要だとは思わない。
演奏したり作曲したりするのには、ある程度あったほうがいいとは思うが、
それだって大した量じゃない。
ただ、音楽を聞いている必要はある。
エヴァリー・ブラザーズを聞いてビートルズを理解する
エヴァリー・ブラザーズというグループがいて、彼らのハーモニーはまさにビートルズだった。
彼らはビートルズが参考にしたであろうグループなのだ。
彼らのハーモニーは基本的には上下二声で、
ジョンとポールの、どっちともメロディに聞こえるようなハモりかたに近い。
ゲームのルール:近いアーティストを聴くことで深く掘れる
エヴァリー・ブラザーズとかバディ・ホリー、60年代モータウンあたりは
ビートルズに影響を与えた人たちだ。
彼らを聴くことで、中高生時代よりも深くビートルズを知れているという確信がある。
逆にビートルズに影響を受けたであろうXTCやオアシスを聞いても、
ビートルズを深く知ることは可能だ。
ビートルズのみを聞いて深く深く掘るという道ももちろんあるが、
エヴァリー・ブラザーズ山やチャック・ベリー山、スモーキー・ロビンソン山あたりを崩し、ビートルズ山を掘りやすくすることで効率よく深く掘れるのだ。
ゲームのシステム:1次元的ではなく2次元3次元に広がる
ビートルズのみを掘っている段階では、ビートルズについて知る行為は1次元だった。
深ければエラい。浅ければまだまだ。
シンプルな価値観だ。
しかし他のアーティストとの関係性に気づき始めると、ゲームのシステムは2次元3次元に広がる。
舞台は鉱脈だらけの「大地」になる。あるアーティスト鉱脈を知ることが他のアーティスト鉱脈に影響を与える。
慣れるとだんだん道具や工事計画が洗練されてきたりもする。
ゲームの報酬:常に快楽が返ってくる
ビートルズ(クイーン、ビリー・ジョエル、etc)のみを掘っていたころは、
グラフィックは一次元で大したことないが、そのかわりゲーム性がシンプルだった。
今や音楽について知るだけで戦略性が要求される。
ちょっと大変かもしれない。
しかしこの「音楽について掘るゲーム」は、ログインボーナスを非常に豪華にすることでリスナーの喪失を防いでいる。
ほとんどの音楽が、楽しいのだ。
このゲームにハマれば抜けられない。
それでも読者は、このゲームを始める覚悟があるのだろうか……?
(もう始めてる人はご愁傷様です)