中立は揺れ動く? バランスについて考察
バランス=人生
人生バランス。
これが自分の数少ない信条の一つである。
しかしバランスを求めすぎると窮屈になることもある。
バランスの問題点
例えば音楽は理論が大事派と感性が大事派という二つの派閥があったとして、
じゃあバランスが大事だから理論と感性の間を行こうとかそういう発想になってしまう。
感性派が強いからバランス上理論派を擁護しようとか、その逆で、感性派が強いから感性派に寄ろうとか、そういう発想も出てきてしまう。
バランス派はどこが悪かったか
ダメだ。
そもそものバランスの目的を見失っている。
バランスの目的は、一言で言ってみれば善である。例の場合いい音楽を作ることである。
いい音楽を作るためにはいい価値観が必要で、それはバランスがとれた価値観であろうということだ。
上のダメな例のダメなところは、どちらも価値観より勢力とか立ち位置でバランスをとろうとしていることだ。
真のバランスは難しい
しかし中立の価値観というのは、とがっていないだけに実は難しい。
中立的でしっかりとした価値観を立てるためには、極端な価値観の、勢力ではなく思想をくみ取らなければならない。
先の例でいえば、理論大事派はなぜ理論を重視するのか。感性大事派が守りたいものはなんなのか。
そういった点について考察しなければならない。
しかしそれをするということは、一旦理論派なり感性派に入門するということになり、バランスからは離れてしまうという懸念もある。
ヤジロベエ式バランスの取り方
この難しい状況にどう対処するか。
例えば、大衆音楽は複雑と単純をいったりきたりしているらしい。
政治も保守と革新をいったりきたりしている。
バランスをとるにはこれが参考になるのではないか。
つまり、最初から中立を目指すのではなく、その時々で正しいと思う方につく。
そして自分の立場を変える勇気を持つこと。
バランスをとるには、いったりきたりすることが必要なのではないかと思う。