ギターでのコードプレイは2つの要素の組み合わせで覚えようぜ
ちょっと思いついたので、ギターのコードの押さえ方を。
ギターで曲を弾く場合どうしてもコードというのが出てくる。でもコードはいろいろあって、その中での押さえ方もまたいろいろある。覚えるのが大変という向きもあるのではないだろうか。
そこで問題を簡単にするために、押さえ方を「ポジション」と「フォーム」の2つの要素の組み合わせに分割して考えようという記事を書こうと思う。
例えば、A♭m7を弾きたいとする。
この場合、まずポジションから考える。
ルート音のA♭の音がある位置を探すのだ。
6弦なら4フレット、5弦なら11フレットになる。
(とりあえずは6弦と5弦だけ考えればいいと思う)
ここでは6弦4フレットを選ぶ。
次にm7のフォームを考える。
6弦ルートのフォーム(Eフォーム)で、m7を押さえるならこういう形になる。
あとは2つの要素を組み合わせる。
6弦4フレットの位置に、上の表のRを合わせて押さえるとこうなる。
これでA♭m7が押さえられたことになった。
頻出するすべてのコードフォームを暗記する「暗記型」や、
A♭、C、E♭、G♭をその都度計算して押さえる「計算型」と並べると、
この覚え方はその間に位置する。
頻出する押さえ方(フォーム)は暗記して、それをポジションに応じてスライドさせると結果が導かれるという、暗記と計算のハイブリッドがこの「2つの要素で覚える法」の特徴だ。
長所は、対応力の高さ。6弦ルートのEのフォームの場合、ローコードのEでいろいろ実験してそのままスライドすれば12音すべてを同時に覚えたことになる。
短所は、オープンコード(開放弦混じりのコード)の記憶にはちょっと向かないかもしれない。
さきほど6弦ルートと5弦ルートだけでとりあえずいいというようなことを書いたが、4弦ルート、3弦ルート、2弦ルート、1弦ルート(6弦ルートと事実上同じ)の4つのパターンにも対応しておくといいことがある。
具体的には、ソロを弾く時にいい。
例えばA→C#m→D→Aというコード進行の上でソロを弾く場合、
Aを
このフォーム(4弦ルートのメジャー)
C#mを
このフォーム(3弦ルートのマイナー)
Dを
このフォーム(3弦ルートのメジャー)
Aを
このフォーム(2弦ルートのメジャー)
などというふうに、コードフォームを想定しながら音を出すことが可能になってくるからだ。
もちろんペンタトニックの乱れ弾きみたいなソロもいいけど、コードフォームに則ったソロもいいよ!