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この作品がなかったらどうなっていたか

ツイッターハッシュタグに「#この作品がなかったら今の自分は存在しなかったと言っても過言ではない作品晒すべし」というのがあったから調子にのっていっぱい書いた。

それを解説するよ!

ズッコケ三人組シリーズ(那須正幹)がなかったら

ズッコケ三人組シリーズは図書館にも図書室にもあった。図書館はともかく、図書室にあるのは珍しい。他には明智小五郎シリーズくらい。

ズッコケは当時出てたのは全部読んだ。子供のころに本を読むことで基礎体力というか本耐性というかが身についた。

なかったら:あまり長文が読めなかった

つきのふね(森絵都)がなかったら

たぶん小学生終わりから中学生初めくらいに出会った。森絵都の特徴として、アウトサイダーにやさしい。西原理恵子とか相川有にも通じる感覚なので勝手に女性作家特有だと思っている。

とにかく、つきのふねにはアウトサイダーたちの儚くも美しい絆がある。不公平を嫌う価値観が形成されたと思う。

なかったら:贔屓野郎だった

指輪物語(トールキン)がなかったら

ビートルズと並んで『なかったら』の社会的影響が大きそうだが、個人の影響に限って話をする。

指輪物語というかトールキン神話に現われるのは繰り返す歴史というモチーフ。人間は歴史の中の踊り手として扱われる。おかげで人間を突き放してみるようになったんじゃないかな。

なかったら:近視眼的だった

科学エッセイシリーズ(アシモフ)がなかったら

確かロボットシリーズを読んだあとについでといった感じでエッセイも読んだのだが、こっちにはまった。アシモフの語り口の特徴は、『そもそも』の部分から話を始めること。そして難しくない文章でも、科学的態度を忘れないこと。ものを見る『態度』に影響を与えられた。

なかったら:アホだった

インマイライフ(ビートルズ)がなかったら

最初に買った洋楽CDがビートルズの『ラバー・ソウル』で、その中で一番気に入ったのが『イン・マイ・ライフ』。つまり音楽人生の原点とも言える作品で、ドラムのパターンとか今でも『この感じ』を目指すことがある。

なかったら:今と作曲の作風が違う

バラッドオブシンマン(ディラン)がなかったら

ビートルズからしばらく経ってディランも聞いてみた。ディランで特徴的なのは『対比』。コードが動いてもメロディは同じ所にとどまる(ライク・ア・ローリング・ストーン参照)という意味での対比の効かせ方もあるし、歌詞でも決めの一行は同じで底に至るまでが違う、という対比の効かせ方もある。どちらも、動かない部分を作ることで動く部分に目が行く、と同時に逆も起こる。そういうテクニカルな面で影響を受けた。

なかったら:今と作曲力作詞力が違う